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Posted by naturum at

2011年12月30日

年の瀬に思う。

2011年もあと1日で終わる。
我が家にとってはつらい事があった。
それは、6月19日、13年間共に暮らしてきた「ハナ」が亡くなった事だ。



ハナは、妻が私と結婚する直前に知人から譲り受け、半生の半分を妻の実家で父母と暮らしていた。
娘達が実家を離れ、年老いた父母が寂しい思いをしないようにとの妻の気遣いだったのだろう。

すぐに警察犬学校に3ヶ月預けた。
強い脚力は父の力を超えていて、躾をしないと危険と感じたからだ。
訓練から戻ったハナはラブラドールレトリバー特有の優秀さと穏やかな気性で躾の成果が見られたが、父は自由奔放に育て、主従というより親友関係のように過ごした。
今になって思えば、それがハナらしさだったのかもしれない。



父は、朝夕の散歩や山の畑の菜園にもよくハナを連れて行った。
こんな事があった。
父が山から採ってきたタケノコをハナが食べてお腹を壊し動物病院の先生に叱られたり、野犬が庭に忍び込み妊娠したのではとお騒ぎしたり、ある夏の日は、海で甥が流され私が助けに行ったらハナもついてきて皆んな溺れそうになった。
私もキャンプに行くときは必ずハナを連れて行った。
ハナにとってみれば、飼い主は父であり、私はたまにやって来る悪友だったのだろう。

父の体調が悪くなってからは、私の家で飼うことになる。
ハナは前夜の私と妻との会話を聞いていて、翌朝は「連れて行けよ、置いていくなよ」と大騒ぎする。
旅の道中も、トイレを済ませるとすぐに車に戻ってしまう。
まあとにかく年中いろんな所へ一緒に出かけた。
ハナもそれが楽しみだった、と思う。



今年になって脚の具合が悪くなり、食欲も落ちてきた。
M君家族には特に可愛がってもらい、GWに行った九州中国のキャラバンが最後となってしまった。



亡くなった時、異常に泣くじゃくる息子を見て思った。
ハナとは、産まれた時からずっと一緒だった訳で、彼にとってみれば兄弟だったのだ。
あれから、より家族の絆が強くなったような気がする。

そう、絆。
今年、一番目にした心に残る言葉だ。



3月には東日本大震災があり、私も宮城県へ支援に向かった。
言葉に表せないほどの悲惨な状況に、ただただうつ向くばかりだった。
しかし、東北の人達は強かった。
しっかり前を向いて進もうとしていた。
多くのかけがえのない人を失っても現実として生きようとしていた。
「自尊自立」という文字を至るところで目にした。

今の政治に欠かせない言葉は「自尊自立」ではなかろうか?
マニフェストに踊らされ、過ちに気付くのが遅かった。
知人のBLOGに、「それに気付いた事こそ、素晴らしい成果」とあった。
失敗を踏んで成長するのである。
いけないのは、この教訓を忘れる事。
年が明け、新年を迎えても忘れてはいけない。

我が家ではいつもより静かな年末を迎えている。
秋以降、実家の両親の体調が悪くなり、仕事や日常生活において全て前倒しにやってきたからだ。
常に前へ。
やるべき事を今すぐやる。

夕べは20数年来の友人達との忘年会だった。
私のiPhoneに入っていた「世界最速のインディアン」を見た。




60歳を超えてもライダーとしての夢を追い続けたバート・マンローの実話で、誰にも期待されていなかった年老いたライダーが、世界最速記録を更新するまでの紆余曲折を描き、夢を追い続けることの素晴らしさや、人生を楽しむコツが随所に散りばめられている。

そう、我々も年老いてくる。
残された時間はそう多くない。
前を向き、1日を大切に生きなければならない。

愛するハナの死、東日本大震災。
辛い事が多かった2011年が間もなく終わろうとしている。



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Posted by inxscamp at 11:35Comments(0)世の中の話