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Posted by naturum at

2010年11月24日

水問題

愛媛県では、今週末に知事選と松山市長選の投票が行われる。
特に、松山市長選は激戦が予想されており、その中心に松山市の水問題の議論がある。

松山市がある道後平野は瀬戸内海式気候地域に属し、雨が少ない。そして、人口も増え続け現在50万人を超えており、その水源は石手川ダムと重信川の伏流水による地下水だけである。

1994年には大渇水に見舞われ、上水道が断水し、改めて水の大切さが身に染みた事を思い出す。現在、私は松山市民ではないが、近郊に住んでおり、昨年は県内で唯一の断水を経験した。夜11時から朝6時まで水が使えず、朝早く起きて子供達にお弁当を作るお母さん方からは、苦労の声を数多く聞いたものだ。

松山市は、かつて仁淀川(上流地域は県内だが、中流域からは高知県に属し仁淀川となって太平洋へ注ぐ)の源流域にある面河ダム建設時に予算不足から水を取らなかった。その後、水の需要が増し、南予の肱川に建設計画中の山鳥坂ダムからの分水を試みたが失敗に終わり、以降、西条市にある黒瀬ダムからの分水に切り替えたものの、地元からの強烈な反対にあっている。

この分水工事にかかる事業費は400億円で、水道料金も15%ほど上がる試算が出ている。黒瀬ダムから松山市までをトンネルで結ぶ工事に400億円だ。そもそも、松山市の計画は、黒瀬ダムの工業用水の余剰分を買い取りたいというもの。水をいただくには、水路の建設と水代金が必要な訳で、緊縮財政の昨今、かなりのビッグプロジェクトだ。

冷静に考えてみると、松山が渇水している時、西条市も渇水している可能性が高いのではないか?事実、先の渇水時には西条市も地下水が枯れかけた。「水ありませんので分ける事ができません。」なんて事になったらどうするのだろう?実際、今年M君と玉川ダムでカヌーでも浮かばせよう!と行った時、水が無い、という事で石手川ダムに行ったら満水だった。

ダムの水には、一般の水の他に、農業用水、工業用水がある。それにはきつい河川法の縛りや、水利権とういものが存在する。しかし、河川法も一部改正され、その縛りが緩くなっているし、1994年の渇水時には、先述の面河ダムの農業用水を分けてもらった経緯がある。そう、既に面河ダムからは水路が確保されているのだ。

果たして、渇水時に有るか無いかわからない物のために400億円もかけていいのだろうか?
400億も使うのなら、新しい自前のダムくらい作れるんじゃないか?
そして、この工事に何年かかるのか?

市長選に出馬している候補5人の内、西条分水推進派は一人だけ。
後の4人は、再検証もしくは反対。
推進派候補は、「議会で一度決まったんでしょう。今になって何を言っているんですか!」と声を荒げて言うが、松山市の地方債発行残高は1700億円、市の一般会計予算は1600億円である。
そう、簡単に進めて良い話じゃない。
何をそんなに急いでいるのか?
どうせ工事に何年もかかる訳だし。

昨年、断水を経験し思った。
水はありがたいし、大切にしなきゃいけない。
たまには、水の大切さを知る機会がないと。
数年に一度くらい水不足になってもいいじゃない。
温暖化が進む中で、日本も亜熱帯化してきている。
「雨はもういらん!」なんて事になるかも知れません。

松山市の節水は全国トップレベル。
これだけでも素晴らしい事だ。






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Posted by inxscamp at 17:27Comments(0)世の中の話